ミュージアムでお花見　3選

美術館や博物館で開催される春の展覧会には桜をテーマとしたものが多くあります。屋外のお花見ももちろん楽しいですが、屋内でじっくり鑑賞する桜の美もとても素敵です。中には一風変わったミュージアムも。桜咲く季節に春らしくバラエティに富んだ展示会に出かけてみましょう。

東京国立博物館、春の恒例企画が今年も開催されます。「博物館でお花見を」と題して、国立博物館ならではの名品を堪能することができます。主に日本美術を展示する本館各展示室では「犬追物図屏風」など春の風景を描いた絵画や、「金龍山桜花見」など花見を楽しむ人々を描く浮世絵、また桜をモチーフにした陶磁器や染織など、さまざまな工芸作品を堪能できます。本館北側には庭園が広がっていて、開花時期の異なる10種の桜を楽しむこともできます。展示室では春に関する美術品を、庭では本物の桜を、両方楽しめる企画展でぜひお花見しましょう。

「合言葉は、MAXうんこカワイイ」をテーマに、一風変わった形で日本文化を発信するうんこミュージアム TOKYO。うんこと同じく「儚くも美しい」桜がコラボレーションするお祭りです。音楽にあわせて「うんこ～」、「さくら～」とみんなで叫ぶと、プロジェクションマッピングによる桜がどんどん開花していく参加型企画「みんなで咲かせるうんこ桜」が子どもから大人まで人気です。満開時にはうんこミュージアム名物のウンコ・ボルケーノが大噴火してしまうのだとか。「枝垂れうんこ桜」の撮影スポットもあるので個性的な記念写真を撮ってみましょう。

現代日本画専門の美術館で春めいたい展示が開かれます。若手の日本画家に桜をテーマに制作を依頼したコンペティション形式の展覧会です。ビビッドな感性で桜の季節を描いた珠玉の作品たちを鑑賞してみてください。郷（さと）さくら美術館は桜の名所である目黒川のほとりにあり、来場者にお花見を楽しんでもらうため「桜百景展 vol.34」も同時開催しているとのこと。こちらでは所蔵品の屏風や歴代の桜花賞受賞作品が一同に会します。筆によって描かれた桜であるからこその美しさを、この機会に感じてみましょう。