首都圏お散歩コース
Vol.18
渋谷駅東側から青山へ、アートな青渋エリアを歩く
2024.12.23
“青渋“とも呼ばれる渋谷・青山エリアは、渋谷アクシュの開業により行き来が便利になり、近頃注目度が高まっている。このエリアのアートな建築物を鑑賞しながら歩く。通り、建物、道行く人々が奏でるお洒落な都会の景色に出会えるコースだ。
スタート | JR渋谷駅中央改札(JR山手線他) |
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ゴール | 表参道(東京メトロ銀座線他) |
歩行距離 |
約3.2km |
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歩行時間 |
約50分 |
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コースの目安時間 |
約2〜4時間 |
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コース順路
4分 290m
❷ 渋谷アクシュ
5分 300m
15分 1.08km
❹ Aoyama Flower Market GREEN HOUSE
8分 580m
❺ 根津美術館
3分 180m
12分 800m
このコースのレポーター
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Yashio (ライター) |
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芸術的なデザインのビルが並ぶ「青山通り」とモダンな建物が並ぶ「みゆき通り」。建築物にはそれぞれストーリーがあるので、どのような歴史で、誰が設計したのかなどをスマートフォンなどで検索しながら歩いても楽しい!
コースガイド
現在、100年に1度とも言われる大規模な再開発が行われている渋谷からスタート。渋谷と青山をつなぐ新施設「渋谷アクシュ」を通り抜けて「青山通り」へ。個性的な見応えある大型ビルを鑑賞しながら進みましょう。表参道を代表する建物「スパイラル」に着いたら「骨董通り」へ。ここで、緑あふれるカフェに立ち寄りブレイクを。「骨董通り」を左折、ライブハウス「ブルーノート東京」の前を通り直進すると「根津美術館」に到着。「みゆき通り」では南青山ならではのファッショナブルな雰囲気を感じながら散策を。そのまま直進すると、ゴールの表参道に。建築鑑賞の面白さと洗練された大人の街、青山の魅力を堪能できるコースです。
コースマップ
立ち寄りスポットガイド
❶ JR渋谷駅中央改札 START!MAP
JR山手線内回りで新宿駅から5分・170円、外回りで東京駅から27分・210円。渋谷はJRの他に東急線、井の頭線、東京メトロが通っています。
中央改札へはホーム中央の階段を上がる。
中央改札前を直進して渋谷スカイ方向へ歩く。
👟👟JR渋谷駅中央改札口から渋谷アクシュへ
渋谷駅中央改札は駅の3階にあります。改札を出たら、「渋谷スクランブルスクエア」を右手に「渋谷スカイ」方向へ直進。エスカレーターを下って、さらに「渋谷ヒカリエ」方向へ進み、表に出た先に渋谷アクシュが見えます。
大型ビジョンの下を通りヒカリエ方向へ。
渋谷アクシュまでは、雨の日も濡れずに行ける。
❷ 渋谷アクシュMAP
2024年7月にオープンした、渋谷と青山を繋ぐ新施設
ショップ&レストラン、オフィスが入る複合施設。1階と2階を繋ぐ広々とした吹き抜けのアトリウムは緑豊かな空間となっています。
詳しくはこちらをクリック
https://www.tokyowalking.com/blog/article/pg1266742.html
2024年7月にオープンした、渋谷と青山を繋ぐ新施設。
👟👟渋谷アクシュから青山通りへ
渋谷アクシュの1階エスカレーターで2階へ上がり、降りたすぐ前の出口から外へ。デッキを渡ったところが「渋谷クロスタワー」2階前のテラスとなります。ここに、1992年に急逝し、今も絶大な人気を誇るシンガーソングライター・尾崎豊の歌碑があります。このテラスから道路へ下り「金王坂上歩道橋」方向へ進んで行くと左手に「国際連合大学」が見えてきます。
渋谷アクシュの2階からデッキを渡る。
渋谷クロスタワーのテラスに直結。
尾崎豊の歌碑はファンの聖地になっている。
渋谷クロスタワーから青山通りへ。
❸ 「青山通り」でランドマークを巡る
MAP
渋谷から表参道へ、個性的なビルを見ながら歩く
「青山通り」は国道246号の一部で、千代田区の三宅坂から渋谷までの区間の通称です。1964年の東京オリンピックに向けて拡張工事が行われ、現在の広い道路となりました。
この界隈はオフィスが多く、ファッション街としても人気。道路沿いには個性的な建物が並んでいます。表参道方向に進み、最初に左側に見える「国際連合大学」は世界的建築家・丹下健三(たんげけんぞう)の設計によるもの。隣の「青山オーバルビル」は楕円のフォルムが目を引きます。その先の南青山5丁目交差点に建つ「Ao(アオ)ビル」は、高層部と低層部が広く、中間が絞られたデザインが特徴です。通りの右側には「青山学院大学」、その先に1985(昭和60)年にオープンした「スパイラル」があります。このビルの入口脇の柱に埋め込まれた「高野長英隠れ家跡」石碑も、ぜひチェックを。
「国際連合大学」は、アジアで唯一の国連機関本部。シンメトリーなデザインが特徴。
「青山学院大学」キャンパスはイチョウ並木が有名。
「青山オーバルビル」にはオフィスや飲食店が入る。
南青山五丁目交差点から青山通りを望む。低層部と高層部がある「Ao(アオ)ビル」のユニークなフォルムがよくわかる。
「Aoビル」は横から見るとデザインの特徴がよくわかる。
「スパイラル」の建物は、純粋幾何学体を基本要素としている。
「高野長英隠れ家跡」石碑。長英は江戸後期の医者・蘭学者。幕府批判をして投獄されたが、獄舎の火事をきっかけに脱獄。その後、身元を隠しながら暮らし、この地で密かに町医者を開業していたという。
Yashio’s PICK UP
青山通りに佇む岡本太郎作品 「国際連合大学」に向かって左隣の建物は、かつて大型児童館として利用されていた「こどもの城(正式名は国立総合児童センター)」で、その前には「こどもの樹」と題された岡本太郎作のモニュメントが立っています。施設は2015年に惜しまれつつ閉館し、現在も中に入ることはできませんが、外に設置されたこの作品だけは今も自由に見ることができます。 |
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👟👟青山通りから骨董通りへ
「スパイラル」から少し渋谷方向に戻り、南青山5丁目の交差点「Max Mara」が入るビルの角を左折すると「骨董通り」に。かつてこの通りに骨董品店が集まっていたことが名前の由来とされていますが、現在、その姿はほぼ見ることができず、ブティックやカフェなどが並ぶ通りとなっています。通りに入って3つ目のブロック「小原流会館」の角を左折して直進すると「 Aoyama Flower Market GREEN HOUSE」がある商業施設・グラッセリア南青山が見えてきます。
❹ Aoyama Flower Market GREEN HOUSEMAP
美しい花とグリーンに囲まれて、癒しのブレイクタイムを
青山フラワーマーケットが展開する、“Living With Flowers Every Dayの体感“をコンセプトにしたカフェです。店内は緑と季節の花であふれ、とても居心地の良い空間に。壁いっぱいに広がる緑と自然の姿を大切にして活けられた美しい草花たちが、ほっと落ち着く特別な時間を与えてくれます。メニューにはハーブやエディブルフラワーを使ったドリンクやスイーツがあり人気。午後6時からはディナーメニューも楽しめます。また、隣のフラワーショップは青山フラワーマーケットのフラッグシップ店となっており、旬の花が並びます。2階には約1000種の花瓶を揃えたフラワーベースギャラリーがあるので、こちらにもぜひ立ち寄ってみて。
骨董通り近くのグラッセリア青山にある「Aoyama Flower Market GREEN HOUSE」。
生き生きとした美しいグリーンにあふれた店内。
自然光を楽しめるテラス席も大人気。
ノンカフェインのフルーツティ「ボラボラ」(880円)。
旬のフルーツとフレッシュハーブが贅沢に味わえる「花かんむりのフレンチトースト」(1485円)。
隣のフラワーショップには季節の花がいっぱい。
「フラワーベースギャラリー」には素敵なデザインの花瓶が並ぶ。
Aoyama Flower Market GREEN HOUSE
住所 | 東京都港区南青山5-4-41 グラッセリア青山1階 |
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電話 | 03-3400-0887 ※席の予約は不可 |
休業 | 無休 |
時間 | 10:00-21:00 (LO フード20:00、ドリンク20:30) |
交通 | 東京メトロ表参道駅 B1・B3出口から徒歩4分 |
HP |
👟👟美術館通りから根津美術館へ
骨董通りを、南青山六丁目の交差点で左折した道が美術館通り。直進すると右手に根津美術館がある。道沿い右手には、N.Y.の名門ジャズ・クラブの姉妹店Blue Note Tokyoがあり、左の小道を入ったところには岡本太郎記念館がある。
根津美術館へ通じる美術館通りを行く。
右手には、名門ジャズクラブ「Blue Note Tokyo」がある。
❺ 根津美術館
MAP
貴重な古美術品と美しい庭園を楽しむ
東武鉄道の社長などを務めた実業家・初代根津嘉一郎が蒐集した日本と東アジアの古美術品コレクションを、年7回の展覧会で紹介している美術館。国宝・重文を含む約7600件の古美術品を所蔵しており、そのジャンルは絵画、書蹟、彫刻、金工、陶磁、漆工、木竹工、染織、武具、考古と多岐にわたっています。また、四季折々で表情を変える、広い庭園を散策するのも楽しみのひとつ。庭園内には「根津美術館八景」とされる8つの見どころスポットや4席の茶室があり、都会の喧騒を忘れてゆったりと時間を過ごすことができます。混雑状況により入館できない場合もあるので、インターネットで日時指定予約をしておくのがおすすめです。また、企画展の展示替え期間は休館になるので、HPをチェックしてから出かけましょう。
美術館通りに佇む「根津美術館」。
正門から建物へは趣のある小径を通って行く。
仏像や石仏などが並ぶエントランスホール。
自然あふれる庭園はまさしく都会のオアシス。
茶室「弘仁亭」は、明治末に建てられたものを移築。
根津美術館
住所 | 東京都港区南青山6-5-1 |
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電話 | 03-3400-2536 |
休業 | 月曜(祝日の場合は翌火曜)、展示替期間、年末年始 |
時間 | 10:00〜17:00(最終入館16:30) |
料金 | 【オンライン予約】特別展:一般1500円、学生(高校生以上)1200円/企画展:一般1300円、学生(高校生以上)1000円 ※当日券はいずれも+100円 ※中学生以下無料 |
交通 | 東京メトロ表参道駅 A5出口から徒歩8分 |
HP |
❻ 「みゆき通り」でモダン建築ウォッチング
MAP
おしゃれなショップが連なる人気ストリート
「みゆき通り」は、根津美術館前交差点から表参道交差点に続く道。ハイブランドショップなどが並ぶ人気のファッションストリートで、雑誌やテレビにもよく登場しています。「青山通り」と比較すると両側2車線で道幅は狭く、高層ビルもありませんが、道沿いには、有名建築家による洒落たフォルムの低層の近代建築が軒を連ねます。根津美術館交差点からすぐ左手に見える「南青山FROM-1st(フロムファースト)ビル」は1976年日本建築学会賞を受賞したヴィンテージビルで、古くから「みゆき通り」のランドマークです。また、菱形のガラスを組み合わせた「PRADA」の美しい建物は、人気のフォトスポットです。みゆき通りから小道を入ったところには、木材を使用することで有名な建築家・隈研吾の設計による「サニーヒルズ南青山」があります。
「FROM-1stビル」時代を越えて南青山を代表する建物。
人気洋菓子店「ヨックモック」は青い建物が印象的。
人気ブランド店舗が入る建物「ザ ジュエルズ オブ アオヤマ」。
みゆき通りでひときわ目を引く「PRADA」は、スイスの建築家ユニットであるヘルツォーク&ド・ムーロンの設計によるもの。
隈研吾設計の「サニーヒルズ南青山」は台湾スイーツのお店。
「ミュウミュウ青山店」も、「PRADA」と同じくヘルツォーク&ド・ムーロンが設計。
❼ 表参道駅 GOAL!MAP
東京メトロ銀座線で上野駅から26分・210円、千代田線で大手町から13分・180円。
「みゆき通り」から表参道に出たところの交差点付近には、数多くの「東京メトロ表参道駅口」が点在しているので便利。好きな入口からホームへ。
みゆき通り沿いにある東京メトロ表参道駅。
みゆき通りが青山通りと交差する場所が表参道交差点。
立ち寄りショップガイド
SUMOMO BAKERY 青山店MAP
店内で焼き上げられるこだわりのおいしいパンが毎日100種類並ぶ、青山通りにある人気ベーカリー。しかも、値段はどれも1個150円(税抜)とリーズナブルなのがうれしい!イートインもできます。
- 【住所】東京都渋谷区渋谷2-9-10 青山台ビル101号・102号
- 【HP】http://www.hatoya.co/
YOKU MOKU(ヨックモック) 青山本店MAP
サクッとした食感とバター風味豊かなロール状クッキー「シガール®︎」をはじめとする人気商品や焼き菓子、生ケーキなどを販売。また、ゆったりとくつろげるカフェ「BLUE BRICK LOUNGE」も併設しています。
- 【住所】東京都港区南青山5-3-3
- 【HP】https://www.yokumoku.co.jp/corporate/