日本のおみやげを訪ねて
Part7
日本の文房具@銀座 伊東屋 本店
2024.4.22
銀座の文房具専門店で、海外ツーリストも注目する日本製の文房具と出会う
海外からも注目を集めている日本の文房具。品質の高さはもちろん、細部にこだわったプロダクトが魅力です。実用性に優れ、デザイン性に富んだメイド・イン・ジャパンの文房具は世界が認める逸品揃い。今回は、1904年創業の文房具専門店「銀座 伊東屋 本店」を訪ねて、いま注目のアイテムや海外ツーリストにおすすめの日本の文房具を紹介します。
高級ブランドショップが並ぶ銀座通りには「銀座発祥の地」の記念碑も
「銀座 伊東屋 本店」があるのは銀座二丁目。東京メトロ銀座線A13出口を出て、京橋方面に向かって3分ほどで到着です。見上げれば、シンボリックなレッドクリップが目に飛び込んできます。さらに、車が行き交う銀座通りに視線を向ければ、「銀座発祥の地」と刻まれた記念碑があるのでぜひチェックしてみて。
2015年に新たなコンセプトで誕生したビル。大きな赤いクリップが目印。
かつて、銀貨幣を製造する「銀座」があった場所に記念碑が建つ。
今年で創業120年。何時間でもいられる文房具専門店
「STATIONERY」の看板を掲げて創業した「銀座 伊東屋 本店」は、今年で120周年。お店の原点には、文房具と出会い、魅了された創業者がたくさんの人に仕事や勉強に役立つ良質な文房具を紹介したいという思いがあったそうです。以来、クリエイティブにつながるアイデアや道具として、数多くのアイテムを扱ってきました。フロアごとに専門知識が豊富なスタッフがいるのも嬉しいところ。また、「買う場所から過ごす場所」をコンセプトに、文房具の枠にとどまらないグッドデザインにこだわった新たなアイテムを幅広く、積極的に取り入れています。長年、文房具を見極めてきたプロが選んだ逸品揃いの店内は、気付けば長居している文房具のアミューズメントパークのようです。
色や質感の異なる1000種類以上の紙が揃う7階のテーマは「COLOR」。
試し書きを楽しむのは万国共通。
日本の文房具はなぜ人気なのか?
取材当日もオープンと同時に多くの外国人観光客で賑わっていました。日本の文房具はなぜ人気があるのか、広報担当にお話を聞くと「高品質でデザインが優れていることや、アイテムごとにとにかく種類が多いことが挙げられます。もちろん、伝統的な和紙や和文具なども日本のおみやげとして人気ですが、必ずしもそれだけではありません。たとえば、機能的なペンや見た目が可愛いものなども好まれますし、整然とした陳列棚やディスプレイにも好感を持ってくださっているようです」とのこと。また、昨今は文房具に特化したイベントも開催され、文房具業界も盛り上がりをみせています。文房具マニアも増え、日本の文房具人気を後押ししているといいます。
色や柄が豊富で、応用範囲も広いマスキングテープは日本発祥。観光名所のイラストが楽しげ。
伊東屋オリジナルデザインのフリクションボールペン「ITOYA 110イレーサブルボールペン」。
美しい水引を施したご祝儀袋に興味を持つ外国人も多い。用途はスタッフが説明してくれる。
伊東屋オリジナルの新商品「AIRPORT NOTEBOOK」。飛行場での体験や心の高揚が描かれたデザインノート。
グッドデザインにこわだる伊東屋オリジナル商品に注目
12階建ての本館はフロアごとにテーマを設けて商品展開しています。お店で扱うのは日本製だけではありません。最高級の万年筆や由緒あるメーカーの画材具、書道用品など、海外の優れた逸品も並びます。さらに人気が高いのは伊東屋オリジナル商品の数々。たとえば、グラフィックや配色に遊び心を盛り込んだ「おいしい魚シリーズ」はノート、トランプ、ピンバッジなどアイテムも豊富。海外の方へのプレゼントとしてもおすすめです。「ITOYA 110イレーサブルボールペン」は、消えるボールペン「フリクション」の機能性はそのままに、道具として永く使えるデザインにこだわった1本。実際手にしてみると適度な重量感と重心バランスが絶妙で、愛用者が多いのも納得です。オリジナル商品の「ここでしか手に入らない」という付加価値は、おみやげとして選びたくなるポイント。さらに、使ってワクワクするようなユニークさにも着目しながら、各フロアを回遊してみてはいかがでしょうか。
海外ツーリストにおすすめ! 「銀座 伊東屋 本店」注目の5選
おいしい魚メジャー
伊東屋オリジナル「おいしい魚シリーズ」から、魚をモチーフにしたステンレス製メジャー。ヒラメ分度器1980円、サバテンプレート1870円、イワシ定規1430円、タイコンパス1980円。
アクリルスタンプ
力士、だるま、盆栽松など、ひと押しで便箋や封筒、カードに日本を感じさせてくれる図柄のアクリルスタンプ各1100円。東京生まれの文具メーカー「玄廬(げんろ)」製。
立体オルゴールカード
誕生日のお祝いメッセージとバースデーソングが流れる立体オルゴールカード(Hallmark)。着物姿の女性が京言葉で話すユニークで可愛らしいバースデーカード1210円。
羽ペン
羽ペンといえば鳥の羽根がついた優雅なペンを想像するが、こちらはシンプルで美しいボディに飛行機の羽がついた遊び心のある油性ボールペン。伊東屋オリジナル。各1540円(全4カラー)。
おいしい魚ノート
魚の図案と筆文字がユーモラスなデザインノート。ノートを開くと見返し部には表紙の魚のレシピが英語で書かれている。A5スリム各495円、A6スリム各330円(各全8種)。
銀座 伊東屋 本店
住所 | 東京都中央区銀座2-7-15MAP |
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電話 | 03-3561-8311 |
休業 | 無休 |
時間 | 10:00~20:00(日曜・祝日10:00~19:00) |
交通 | 東京メトロ銀座駅A13出口から徒歩3分 |
HP |
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このみやげのレポーター
Sasamo |
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「日本の文房具」とは?
「ものづくり大国」と称される日本には、伝統的な技術や機能性、利便性などに優れた文房具が充実。筆記用具に代表される文房具は机上用品ともいわれますが、今やそのシーンにとどまらず、幅広い場面に登場し、必要とされる価値ある商品が生まれています。「和」の要素が濃いものや、見た目のかわいらしさなども日本の文房具として認知されています。
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写真
M.Suematsu |
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日本の文房具@銀座 伊東屋 本店
東京メトロ銀座駅A13出口から徒歩3分、東京メトロ銀座一丁目駅8番出口から徒歩1分
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