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東京国立博物館で特別展「百万石! 加賀前田家」を6月7日まで開催中。60年ぶりに公開された、北陸の大名・加賀前田家に伝わる驚異の大コレクションを見に行こう! 抽選で展覧会チケットを読者プレゼント!
2026.4.27
江戸時代を通じて明治維新に到るまで金沢を本拠に加賀・越中・能登の三か国、百万石以上の規模を誇る大名家として領国当地を行った加賀前田家。その後、近代に入って本拠を東京へ移し、侯爵となった後も前田家伝来の文化財の保全に努め、大正15(1926)年には育徳財団(現在の前田育徳会)を設立しました。前田育徳会が令和8(2023)年に創立百周年を迎えることを記念して、東京国立博物館特別展「百万石! 加賀前田家」が開催中です。武”から“美”へと移りゆく技術と造形や今に続く加賀文化の真髄など特別展の見どころを紹介します。
武から美へ移りゆく工芸品・名品の数々を紹介
初代・前田利家が北陸に領地を得て以来、連綿と続いてきた加賀前田家。本特別展では武家の誉れとしての甲冑や陣羽織、「天下の書府」と表された圧倒的な蔵書や工芸標本「百工比照(ひゃっこうひしょう)」など多彩な文化事業の成果、希代の名物を揃えた前田家ならではの蒐集品の数々、明治時代に東京・目黒区にあった旧前田家本邸洋館を飾ったコレクションや侯爵前田家の活動などを全5章構成で紹介。中でも旧蔵品も含めた加賀前田家伝来品の数々は東京で公開されるのは60年ぶりであり、貴重な機会となっています。
第1章「加賀前田家歴代」では初代・利家が着用したと伝わる、黄金に輝く甲冑を筆頭に前田家歴代当主の甲冑と陣羽織を一斉に展示。ずらりと並ぶ甲冑と陣羽織は壮観で前田家の武門としての誉れを見ることができます。中でも甲冑は3代・利常の頃までは戦での身を守る防具であり、軍を率いる大将として目立つための意味合いが強いものでしたが、江戸時代以降は家を守るシンボルとしての役割が強くなり、見た目も華やかなものへ。その変遷から時代の移り変わりも見ることができます。
第1章で展示。初代・利家が身に着けたと伝わる「重要文化財 金小札白糸素懸威胴丸具足 前田利家所用」安土桃山時代・16世紀
第1章で展示。初代・利家の「重要文化財 陣羽織 淡茶縬地菊鍾馗図 前田利家所用」安土桃山時代・16世紀
戦国時代から江戸時代へと移り変わり、太平の世の中で加賀前田家はその豊富な財力により文化大名として飛躍していきます。第2章「百万石の文化大名」では3代・利常の頃から蒐集していった貴重な書画や美術品、舶来の文物を展示。加賀前田家は菅原道真を祖先として歴代当主が篤い天神信仰もっていたことから、関連する作品も多く見られます。また、3代・利常は京都から名工を招き、武具や調度の工房「御細工所」を充実させ、作品を保管するために豪華で濃密な蒔絵の装飾を施した収納箱などを作らせました。
第3章「加賀前田家の武と茶の湯」では、加賀前田家が揃えた刀剣と茶道具を展示。武家としての歴史と権威の象徴として蒐集された名刀のコレクションは徳川将軍家や御三家に匹敵するもので、本特別展では短刀、太刀、刀、薙刀などを一堂に集結させて展示。刀剣の美しさや魅力を存分に味わえる空間になっています。「茶の湯」で用いられた茶道具も刀剣と同じような性格を持ち、名物を所持してその由緒伝来や美意識を追求することは文化的な階層を位置づけ、武家にとっても重要な事柄でした。そのため、器だけでなく茶入れやそれを包むための織物「名物裂」にまでにこだわっていたことが展示品からも垣間見られます。
第3章で展示。茶入れを包むために使われた名物裂「赤紫浅葱段卍繫牡丹散らしに飛雲応龍文様錦 有栖川裂」明時代・16~17世紀。展示期間4月14日(火)~5月10日(日)。
第3章で展示。朝鮮半島で作られた井戸茶碗の名物のひとつ「名物 大井戸茶碗 福嶋井戸」朝鮮時代・16世紀
第3章で展示。足利将軍家の伝来品で「天下五剣」の一つとされる名刀。「国宝 太刀 銘 光世作(名物 大典太)」平安時代・12世紀
加賀前田家で代々に渡り蒐集・保存されていった貴重な文化財の数々
江戸時代以降、文化事業に力を注いだ加賀前田家。中でも5代・綱紀が手がけたさまざまな取り組みの中でも注目されるのが典籍の蒐集、書写、保存です。その圧倒的な蒐集成果は儒者・新井白石から「天下の書府」としても評されました。第4章「天下の書府」では綱紀が蒐集した典籍をはじめ、自ら整理分類し命名した工芸標本「百工比照」、さらに現在は金沢市無形文化財として登録され、綱紀が礎を築いた能楽「加賀宝生」の能面や能装束などを展示。加賀前田家の知と美の世界が展開されます。
第4章で展示。南北朝時代、足利尊氏、足利直義・夢窓疎石が『大宝積経』の主要部分を書写し、高野山金剛三昧院に納めた「国宝 宝積経要品(部分)」南北朝時代・康永3年(1344)。展示期間5月12日(火)~6月7日(日)
第4章で展示。5代・綱紀による工芸を対象とした実物資料および技術見本集の一部。「重要文化財 百工比照 第三号箱第六架 釘隠引手等金具 第二重」江戸時代・17~18世紀
第5章「侯爵前田家のコレクション」では明治維新後、侯爵家へと転身した加賀前田家の16代・利為の事績を中心に紹介。5代・綱紀の偉業にならって蒐集した美術工芸品や伝来品、外国有名人の事績「オートグラフ」をの展示をはじめ、金沢から東京・駒場に本拠を移して構えた旧前田家本邸洋館の室内の壁紙をAIで復元する試みも。往時の雰囲気を感じながら、室内に飾られていた品々を見ることができます。
第5章で展示。フランスの彫刻家フランソワ・ポンポンによるブロンズ像で、6代・利為が昭和4(1929)年、ポンポンのアトリエへ直接訪れて注文。翌年、完成品を受け取った。「バン フランソワ・ポンポン作」フランス・1930年
本特別展では音声ガイドメインナビゲーターに声優・俳優・歌手の浪川大輔さん、ゲストナビゲーターに声優の入江玲於奈さんが就任。また2026年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」(NHK)で前田利家役を演じる俳優の大東駿介さんと妻のまつ役を演じる俳優の菅井友香が広報アンバサダーに就任し、本特別展の魅力を伝えていきます。
(本記事掲載写真はすべて前田育徳会蔵)
〈読者プレゼント〉
抽選で展覧会チケットを、2組 4名様にプレゼントいたします。
メールタイトルに 「東博前田家展チケット」、
お名前、郵便番号、住所を明記の上、5月15日(金)までに下記アドレスまでメールにてご応募ください。
◆TOKYO WALKINGメールアドレス
tokyowalking@cannon.co.jp
当選者の発表はチケットの発送をもって代えさせていただきます。
特別展「百万石! 加賀前田家」を見てきました!
日本の美に圧倒されました!
東京国立博物館 特別展「百万石! 加賀前田家」
| 会期 | 2026年4月14日(火)~ 6月7日(日) |
|---|---|
| 場所 | 東京国立博物館 平成館(東京都台東区上野公園13-9) |
| 休館日 | 月曜日(ただし、4月27日、5月4日は開館) |
| 開館時間 | 9:30~17:00 毎週金・土曜日および5月3日(日)~5日(火)は20:00まで開館 ※入館は閉館の30分前まで |
| 料金 | 一般2300円、大学生1300円、高校生900円、中学生以下、障がい者とその介護者1名は無料 |
| お問合せ | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
| 交通 | JR上野駅公園口・鶯谷駅南口より徒歩10分 |
| HP | https://tsumugu.yomiuri.co.jp/kagamaedake2026 |
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