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静嘉堂@丸の内で「たたかう仏像」展を開催中。目をいからせ武装した仏像たちは、何と戦い、何を護っているのか? 仏像の知られざる側面に迫る展覧会です。読者に展覧会チケットをプレゼント!

2026.1.26

東京丸の内の明治生命館1階にある静嘉堂文庫美術館では、「たたかう仏像」展を開催中です。本展では、柔和な表情をたたえた仏や菩薩像ではなく、甲冑を身にまとい怒りの表情を浮かべた戦士のような仏像たちにスポットライトが当てられています。浄瑠璃寺旧蔵十二神将像をはじめ、彫刻、絵画、刀剣に表された武装する仏像の多様な姿が展示されています。ここでは、十二神将像、中国の神将俑、たたかう仏像の役割、という本展の3つの見どころを中心に紹介します。

見どころ❶
重要文化財「十二神将像」

本展で、日本のたたかう仏像を、リアルな立体像で見せてくれるのは、静嘉堂を代表する彫刻作品である京都・浄瑠璃寺旧蔵「十二神将立像」です。これらはGallerly4「十二神将像と十二支の世界」コーナーに展示されています。十二神将は、本来は十二支とは関係ない存在でしたが、その数の一致から東アジアでは強く結びついて信仰されました。静嘉堂は12躯のうち7躯を所蔵しており、残りの5躯は東京国立博物館に分蔵されています。今回は、前期展示と後期展示に分かれて静嘉堂の7躯が勢ぞろいします。どの像も甲冑を身にまとい憤怒の表情を見せ、頭上には十二支の獣頭をまとっています。2026年は午年(うまどし)ですが、十二神将立像の午神像は、杖を持つ手を支えに頬杖をつく独特のポーズです。そしてこの像だけ、図像的典拠が存在していない謎の存在だといいます。後期展示では、「熊野曼荼羅図」と「不動明王二童子像」に見られる杖を突く童子の図像から、その秘密に迫ります。

重要文化財「十二神将立像」(浄瑠璃寺旧蔵)午神像 鎌倉時代 安貞2年(1228)頃 展示期間1/2~3/1。杖をつく童子のポーズが印象的。

重要文化財「十二神将立像」(浄瑠璃寺旧蔵)亥神像 鎌倉時代 安貞2年(1228)頃 展示期間1/2~2 /8、3/3~3 /22。兜は取り外しが可能となっている。

見どころ❷
初公開!中国の「神将俑(しんしょうよう)」

十二神将立像などの「神将像」と呼ばれる日本の仏像がまとう独特の鎧は、実は奈良時代に取り入れた中国・唐時代の甲冑のかたちが基本になっています。中国・唐時代の副葬品である「神将俑(しんしょうよう)」は、その姿かたちが日本の「神将像」と多くの点で共通しています。奈良時代には、中国の神将俑の鎧の形式が仏像に取り入れられ、逆に仏像の特徴が俑に反映されることもありました。唐時代の神将俑の形式は、その後の日本で、少しずつ形を変えながらも受け継がれてきました。Gallery3の展示コーナー「静嘉堂の仏像×俑」には、静嘉堂が所蔵する貴重な大型神将俑群が勢ぞろいします。これは、静嘉堂@丸の内(静嘉堂文庫美術館) では初公開になります。日本の神将像と比べて見ながら、日本の仏像の鎧の源流を探ってみましょう。

「加彩神将俑」唐時代(8世紀) 通期展示

「加彩神将俑」唐時代(8世紀) 通期展示

「三彩神将俑」唐時代(8世紀) 通期展示

「三彩神将俑」唐時代(8世紀) 通期展示

見どころ❸
たたかう仏像それぞれの役割を知る

Gallery1&2の展示コーナー「救済の最前線―たたかう仏像のさまざまな姿」では、祈るものの求めに応じて様々な姿で現れる「たたかう仏像」の絵画や彫刻が展示されています。
たとえば毘沙門天は、四天王のリーダーであり、北方・鬼門の守護者ですが、観音菩薩の化身でもあります。南宋時代の「妙法蓮華経変相図」には、毘沙門天が人々に説法するなど、衆生を救済するために働く様子が描かれています。
不動明王は、教え諭すことの難しい対象を力ずくでも導く存在で、煩悩をも払います。
眷属(けんぞく)は、本尊に付き従う存在ですが、同時に本尊に祈る信仰者を護る役割を持っています。千手観音を取り囲む二十八部衆は観音信仰者を、釈迦を取り囲む十六善神は「般若経」の信仰者を護ります。十二神将は、薬師如来を信じるものを護ります。
十王は、地獄において亡者の審理を行う10尊です。静嘉堂の「十王図」では、十王のうちの最後の王「五道転輪王」が鎧を着ています。

「妙法蓮経変相図」部分 南宋時代(11~12世紀) 通期展示※場面替えあり

「妙法蓮経変相図」から、説法する毘沙門天を描いた部分を拡大。

重要文化財「不動明王二童子像」 詫麿栄賀筆 南北朝時代(14世紀) 後期展示

重要美術品「地蔵菩薩十王図」 高麗時代(14世紀) 前期展示

重要文化財「広目天眷属立像」康円作(部分)文永4年(1267) 後期展示

「たたかう仏像」展を、3つの大きな見どころからご紹介しました。展覧会を見終えると、目をいからせ、武装した仏像たちは、人々の様々な現世での願い、つまり「祈り」に応え、救済するための存在として信仰されてきたのだということがわかります。
前期と後期で、幾つかの作品が入れ替わるので、前期を見た人も、後期に再度足を運んでみるとよいでしょう。

〈読者プレゼント〉

抽選で展覧会チケットを、2組 4名様にプレゼントいたします。
メールタイトルに 「静嘉堂チケット」、
お名前、郵便番号、住所を明記の上、2月5日(木)までに下記アドレスまでメールにてご応募ください。
TOKYO WALKINGメールアドレス
tokyowalking@cannon.co.jp

当選者の発表はチケットの発送をもって代えさせていただきます。

たたかう仏像

会期

2026年1月2日(金)~3月22日(日)

 前期:1月2日(金)~2月8日(日)
 後期:2月10日(火)~3月22日(日)

場所

静嘉堂文庫美術館(静嘉堂@丸の内)

住所

〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-1-1 明治生命館1 階MAP

開館時間

10:00~17:00 ※入館は閉館の30分前まで
第4水曜日(1月28日、2月25日)は午後8時まで、
3月20日(金・祝日)、3月21 日(土)は午後7時まで開館

休館日

月曜日(ただし1月12日(月・祝)、2月23 日(月・祝)は開館)、1 月13 日(火)、2 月1日(日・全館停電)、2 月24 日(火)

入場料

一般1500 円  大高生1000 円  中学生以下無料

問合せ

050-5541-8600(ハローダイヤル)

HP

https://www.seikado.or.jp/

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