おさんぽブログ
東京国立博物館で特別展「江戸☆大奥」を開催。知られざる大奥の歴史と文化、女性たちの暮らしを貴重な展示でたどろう! 抽選で展覧会チケットを読者プレゼント!
2025.7.14
2025年の大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』(NHK)で、江戸時代の文化や風俗への関心が高まっています。東京国立博物館(東博)平成館では、7月19日 (土)から9月21日(日)の期間に開催する特別展「江戸☆大奥」で、代々の将軍を支えた女性たちとその文化を、歴史資料やゆかりの品など豊富な展示で明らかにします。武家女性の装いや調度品、女性歌舞伎役者の衣装など見どころいっぱいの特別展「江戸☆大奥」をご紹介します。

江戸時代の大奥の歴史、文化、衣装、女性たちの生活を紹介
大奥は、江戸城に存在した将軍の妻である御台所(みだいどころ、正室)や側室、そこに仕える女中たちが暮らした居所。厳格な制度としきたりの中、徳川家存続のために将軍の世継ぎを生み育て上げる役割を課せられた大奥では、華やかさとさまざまな人間模様が繰り広げられ、たびたび小説やドラマの題材になってきました。将軍以外は男子禁制であった大奥。本特別展は、知られざる大奥の歴史と文化、女性たちの栄枯盛衰を4章構成で明らかにします。
第1章「あこがれの大奥」では、ドラマなどで知られる長い御鈴廊下のセット、十一代将軍徳川家斉時代の大奥をモデルにしたとされる錦絵「偐(にせ)紫田舎源氏」『千代田の大奥』などを通して庶民が憧れた大奥を紹介。『千代田の大奥』は40場面を全期間中展示し、実物で全場面見られるまたとない機会です。「奥奉公出世双六」は、大奥での出世のステップを描いた絵双六。賽をふり、振り出しから上がりまでの早さを競う双六の題材になったことでも大奥への関心の高さが伝わってきます。
御台所をはじめ大奥の女性たちの序列が整えられたのは、三代将軍家光の時代。第2章「大奥の誕生と構造」では、その礎を築いたと言われる春日局(斎藤福)と家光との関係や、草創期の大奥を支えた天樹院(千姫)、そして大奥のヒロインたちの栄枯盛衰に関わった女中たちを紹介します。また、絵図「江戸城本丸大奥総地図」では幕末の大奥の構造を詳細な間取りで確認することができます。

『千代田の大奥』より「千代田大奥 御花見」 楊洲周延筆 明治27年(1894) 東京国立博物館蔵 ※会期中展示替えあり。

「奥奉公出世双六」万亭応賀作、歌川国貞(三代豊国)筆 江戸時代 19世紀 東京都江戸東京博物館蔵 前期展示。
重要文化財の刺繍技術、女性歌舞伎役者の衣装など希少な展示が一堂に
世継ぎを生み、育て上げる使命を与えられていた正室や側室たち。世継ぎの生母と正室との対立、利害の異なる女中たちとの間での抗争など、大奥の女性たちの生活は常にプレッシャーとの戦いでした。第3章「ゆかりの品は語る」では、わずかに遺された遺品により、歴代大奥のヒロインたちを紹介します。五代将軍綱吉の側室・瑞春院(お伝の方)の祝儀に用いられた31枚の「刺繡掛袱紗」は、贈り物の上に掛けて送ったと伝えられ、元禄期における最高の刺繡技術を用いて制作された重要文化財です。十三代将軍家定の御台所・天璋院(篤姫)所用の小袿からは歴史ドラマでも有名なヒロインの姿がよみがえるよう。薩摩藩島津家の一門に生まれた天璋院と、仁孝天皇の皇女で十四代将軍家茂の正室・静寛院宮(和宮)、それぞれの遺品を比較することで武家と公家との文化や生活の違いを見てとることが。確執がありながら、幕末から明治維新の動乱の中で協力しあう関係に変わっていったという天璋院と静寛院宮、ふたりのヒロインの生きざまに思いをはせてみましょう。

重要文化財「刺繡掛袱紗 浅葱繻子地杜若と撫子に酒器『長生』字模様」 江戸時代 17~18世紀 奈良・興福院(奈良市)蔵 前期展示。

「小袿 萌黄地葵唐草筥牡丹紋二陪織物」 天璋院(篤姫)所用 江戸時代 19世紀 東京・公益財団法人 德川記念財団蔵。展示期間9月2日(火)~9月21日(日)。
婚礼によって宮廷や諸大名と親戚関係を築くことで権力構造を維持した徳川将軍家。その重要性を語るのが贅を尽くした衣装、調度です。第4章「大奥のくらし」では、将軍の息女や正室たちの婚礼用品や四季折々の衣装、生活用品やかるた、楽器などの遊び道具、節供の行事に用いられた雛道具などにより、大奥の日々を紹介します。また、十一代将軍家斉の時代に活躍し、大奥に出入りしていた女性の歌舞伎役者、坂東三津江の衣装を展示。大奥の女性たちを楽しませた女性の歌舞伎役者という、現代に伝わる歌舞伎とは異なる芸の形に触れられる貴重な機会です。

「竹菱葵紋散蒔絵婚礼調度」 紀伊徳川家十代藩主徳川治宝(はるとみ)の娘、鶴樹院(豊姫)所用 文化13年(1816) 東京国立博物館蔵 通期展示。

「羽織・着付 萌黄繻子地的矢模様」坂東三津江所用、高木キヨウ氏寄贈 江戸時代 19世紀 東京国立博物館蔵 通期展示。
会場ではNHKドラマ「大奥」のセットを再現して衣装を展示するほか、音声ガイドナビゲーターに冨永愛さんが就任。見どころ豊富な「大奥」にぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。
<読者プレゼント>
抽選で展覧会チケットを、3組6名様にプレゼントいたします。
メールタイトルに「江戸☆大奥展チケット」、
お名前、郵便番号、ご住所を明記の上、7月25日(金)までに下記アドレスまでメールにてご応募ください。
TOKYO WALKING:tokyowalking@cannon.co.jp
当選者の発表はチケットの発送をもって代えさせていただきます。
東京国立博物館 特別展「江戸☆大奥」
会期 | 2025年7月19日(土)~9月21日(日) |
---|---|
場所 | 東京国立博物館 平成館(東京都台東区上野公園13-9)MAP |
開館時間 | 9:30~17:00 毎週金・土曜日、7月20日(日)、8月10日(日)、9月14日(日)は20:00まで開館 ※入館は閉館の30分前まで |
料金(税込) | 一般2100円、大学生1300円、高校生900円、中学生以下、障がい者とその介護者1名は無料 |
お問合せ | 050-5541-8600(ハローダイヤル) |
交通 | JR上野駅公園口・鶯谷駅南口より徒歩10分 |
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